気候変動(低・脱炭素) 物流・ハブ

日本郵船、Tata製鉄向けシンガポール/印ダムラ輸送でバイオ燃料試験航行実施

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日本郵船は2021年11月22日、同社が所有し、シンガポールのグループ企業Tata NYK Shipping Pte Ltdが運航するばら積み船“FRONTIER SKY”がインドの大手鉄鋼メーカーTata Steel Limited向けの貨物輸送でバイオ燃料を使用した試験航行を実施したと発表した。

“FRONTIER SKY”は、船舶用燃料を広く取り扱うTOYOTA TSUSHO PETROLEUM PTE. LTD.(豊田通商ペトロリアム)の協力のもと、11月14日にシンガポール港でバイオ燃料を補油し、インドのダムラ港までの航路で試験航行を実施した。日本郵船グループによるバイオ燃料での試験航行実施は3回目となる。

バイオ燃料は、再生可能な生物由来の有機性資源(バイオマス)を原料にする燃料で、バイオ燃料を燃焼させる際の二酸化炭素(CO2)排出量は実質ゼロとみなされることから、重油に代わる船舶用燃料の一つとして注目されている。

発表によると、今回の試験航行は、サプライチェーンにおける海上輸送での脱炭素化を目指すTata Steel社と、バイオ燃料での過去2回の船舶の試験航行を通じ、その安全性と温室効果ガス(GHG)削減効果などをさらに検証したい日本郵船の目的が合致して実現した。

日本郵船がバイオ燃料の補油手配と機関運転計画作成などの技術面のサポートを行い、Tata NYK Shipping社が試験航行のための運航面での協力を行った。今後、今回の試験航行で得られた知見を3社で共有し、脱炭素化に向けた協業を推進するとしている。

◇FRONTIER SKY
【  全長  】291.973m
【  全幅  】45.00m
【計画満載喫水】18.2235m
【 総トン数 】93,182m
【載貨重量トン数】179,288トン
【  造船所  】Hyundai Heavy Industries Co.,Ltd.

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