みずほ銀行は2021年9月17日、シンガポールの物流施設大手GLP Pte.Ltd.が調達する「サステナビリティ・リンク・ニンジャローン」の単独アレンジャーに就き、シンジケーション契約を締結したと発表した。
サステナビリティ・リンク・ローンは、借り手のESG戦略と連携したサステナビリティ目標を設定し、サステナビリティ目標の達否に応じて金利が連動する。
GLP社は、シンガポールを本拠に、物流・不動産・インフラ・テクノロジーへの投資や開発を行っている投資会社。発表によると、日本を含むアジア・米州・欧州で事業展開し、1,180億ドル超の資産を運用している。環境等に配慮した投融資や保有する物流資産等の効率性向上をESG指針として公表するなどしているという。
みずほ銀行が今回締結したサステナビリティ・リンク・ニンジャローンは、持続可能な未来の実現を目指すGLP社のコミットメントに共感し、評価する枠組みとなっているという。
なお、ニンジャローンは、在日金融機関を主な投資家とした非日系・非居住者向けコーポレートシンジケートローンで、みずほ銀行は米国等で商標登録している。
邦銀によるシンガポール企業向けのサステナビリティ・リンク・ニンジャローンは初めてで、組成金額600億円はアジアで組成されたサステナビリティ・リンク・ニンジャローンとしては最大級という。
案件概要は下記の通り。
【組成金額】総額600億円
【契約期間】トランシェA5年、トランシェB7年
【アレンジャー兼サステナビリティーコーディネーター】みずほ銀行
【 貸付人 】国内外金融機関計25行・庫・社