丸紅とみずほ銀行は、丸紅の業務提携先であるシンガポールのBlockchain Solutions Pte.Ltd.と構築したブロックチェーン技術を用いたオンライン金融プラットフォームを通じ、丸紅の仕入れ先に対するサプライチェーンファイナンスを実行した。丸紅の取引先である電気自動車用機器メーカーに対し、初めての取引を2021年9月8日に完了した。9月16日発表した。
同プラットフォームでは、データの耐改ざん性を担保することで、オンライン上のデータを基にサプライチェーンファイナンスの利用申請・承認が実行できる。従来の金融機関との取引におけるオリジナルの貿易書類の受け渡しプロセスと比べ、サプライヤーからの早期現金化ニーズに応えることができるという。
取引の流れ
1.サプライヤーは丸紅に商品を納品、請求書を発行。
2.丸紅はオンライン金融プラットフォーム上に請求書等の書類データをアップロード。
3.みずほ銀行はアップロードされた書類データを確認、債権引受をプラットフォーム上で承認。
4.みずほ銀行はサプライヤーへ請求書代金の早期支払を実施。
5.丸紅は期日に請求書代金をみずほ銀行へ支払い。
丸紅とみずほ銀行は、「今後も、このプラットフォームによるサプライチェーンファイナンス取引を拡大していく」とした。
◇Blockchain Solutions Pte.Ltd.
【本社所在地】シンガポール
【 設立 】2016年
【代表者】Koo Cher Chiang
【事業内容】ブロックチェーン技術を活用したアプリケーションの開発