シンガポール通貨金融庁(MAS)は2021年8月30日、リテール向け中央銀行デジタル通貨(CBDC)ソリューションの開発を目的としたグローバルコンペティション(Global CBDC Challenge)のファイナリスト15社を発表した。
Global CBDC Challengeには50カ国以上から300件以上の応募があり、応募者は包括性、相互運用性、プログラマビリティなどのトピックを含む(1)CBDC機器 (2)CBDC流通 (3)CBDCインフラ――に関する12の課題に取り組み、ハードウェアウォレット、デジタルアイデンティティ、アセットトークナイゼーションソリューションなどの技術的アプローチによって課題を解決する提案を示したという。
ファイナリストは、HSBC、Standard Chartered Bank、IBMなど金融機関、FinTech企業、テクノロジー・ソリューション・プロバイダーで、日系のSoramitsu(ソラミツ、東京都渋谷区)が含まれる。
15社は8週間のアクセラレーション・フェーズに進み、2021年11月8日(月)~12日(金)開催予定のSingapore FinTech Festivalでソリューションを発表する。
上位3社にはそれぞれ5万シンガポールドルが贈られる。またファイナリスト15社は、MASのFinancial Sector Technology and Innovation(FSTI)Proof-of-Concept Schemeに基づく助成金(最大20万シンガポールドル)を申請できる。