東京電力ホールディングスは2021年7月14日、グループの東京電力パワーグリッドと関電工と共同で、シンガポールのガス・電力企業SP Group(シンガポールパワーグループ)の送配電事業を行うSP PowerAssets Limitedと地下変電所建設プロジェクトに関するコンサルタント業務契約を締結した。業務期間は2021年7月~2026年3月を予定する。8月23日発表した。
シンガポール政府は、利用可能な土地が限られるなかで、今後の変電所設置には地下を活用する方針を示しており、SP GroupはLabrador(ラブラドール)地区で地下変電所の建設プロジェクトを進めている。
発表によると、同プロジェクトは、東南アジア初となる230kV地下変電所を建設するもので、電気設備・建物間の技術協調を含む詳細設計等において多くの技術的課題が挙がっていたといい、国内外で地下変電所の設計・建設と運転・保守に40年以上の実績がある東京電力グループとのコンサルタント業務契約に至ったという。
東京電力グループは、地下変電所に必要な変電設備や地中送電ケーブルの物品および工事の調達に関わる仕様の検討、選定先メーカー・請負業者からの設計・図面評価、建物工事における施工・工程管理面など、工事完了まで技術支援を実施する。
Labrador地下変電所はLabrador、Alexandra、Clementi、Keppel、Pasir Panjang、Science Park districtエリアに電力を供給する。