シンガポールCOVID-19複数省庁タスクフォース(MTF)は2021年7月20日、7月22日(木)から8月18日(水)までフェーズ2(Heightened Alert)に戻すと発表した。
シンガポール市中では最近、▽複数のナイトライフ施設 ▽ジュロン漁港(JFP) ▽複数のウェットマーケットやホーカーフードセンター――などでクラスターが確認されたが、特にウェットマーケットやホーカーフードセンターについては国内全体に影響が拡大する恐れがあり、また高齢者層の感染リスクも高いことなどから、市中の安全管理措置を強化すると説明した。
2週間後に対策の見直しを行い、その時点での感染状況に応じてさらに調整するとしている。
一方で、安全管理措置の強化により影響を受ける企業や労働者を支援すると表明した。財務省(MOF)が数日以内に詳細を発表する予定。
MTFは「国民の50%近くがワクチン接種を完了しているが、高齢者にもまだワクチン接種を受けていない人が多数いる。ワクチン接種を急がなければならない」と呼び掛けた。
7月22日(木)以降の市中の安全管理措置の概要は下記の通り。
許容されるグループサイズを最大5人から最大2人に縮小。1世帯あたりの訪問者数は1日2人までとする。個人による他の家庭への訪問などの会合は1日2回までとする。ただし、育児に関連した祖父母や孫の訪問は訪問者数や交流回数にカウントしない。
引き続き、在宅勤務がデフォルトとなる。雇用主は、在宅勤務が可能な従業員には在宅勤務をさせなければならない。
屋内外の飲食店(ホーカーセンターやフードコートを含む)の店内飲食を禁止する。飲食店は、持ち帰りや出前のみを提供できる。
室内のスポーツ・エクササイズ活動、マスクを外す必要のある個人向けサービス(フェイシャル、サウナ、メイクアップサービスなど)、歌唱や一部の楽器(管楽器、金管楽器など)の演奏を禁止する。
イベントなどの規模を縮小する。
・MICEは、イベント前の検査(PET)を実施した場合100人まで、しない場合50人までとなる。
・観戦・参加型のスポーツイベントは、PETを実施した場合100人まで、50人以下の場合はPETは不要。
・美術館、博物館、公共図書館は、収容人数を25%削減して運営できる。
島内のウェットマーケットおよびホーカーセンターでのSafeEntryチェックインを義務づける。