日本郵船と三菱商事、マレーシアの海運会社MISC Berhad社の船舶保有子会社Asia LNG Transport Dua Sdn.Bhd(ALT DUA社)が共同保有する新造液化天然ガス(LNG)運搬船‟Diamond Gas Crystal”が2021年5月31日、韓国・現代三湖重工業で竣工した。
三菱商事のシンガポール100%子会社Diamond Gas International Pte.Ltd.との約18年間の定期用船契約のもと、日本郵船グループの船舶管理により、主にカナダのブリティッシュ・コロンビア州で三菱商事が参画するLNGカナダプロジェクトのLNG輸送に従事する。
‟Diamond Gas Crystal”には、燃料油とボイルオフガス(航行中にカーゴタンク内で気化したLNG)を利用する二元燃料低速ディーゼル機関「X-DFエンジン」や余剰ボイルオフガスを再度液化してカーゴタンクに戻すことができる再液化装置を搭載しているという。
3社はLNG船の保有とLNG輸送を目的に、シンガポールに合弁会社Diamond LNG Shipping 5 Pte.Ltd.を設立。出資比率は三菱商事25%、日本郵船25%、ALT DUA社50%となっている。
◇Diamond Gas Crystal
【 全長 】297.00メートル
【 全幅 】46.40メートル
【総トン数】11万7,564トン
【主機関】 X-DF
【積載容量】17万4,000m3
【造船所】現代三湖重工業(韓国)
【 船籍 】シンガポール