IHIとIHIのシンガポール法人IHI ASIA PACIFIC PTE.LTD.は2024年10月24日、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR:Agency for Science, Technology And Research)傘下の研究機関ISCE²(Institute of Sustainability for Chemicals, Energy and Environment)と、持続可能な航空燃料(SAF)の合成技術における商用化加速に向けた協働を行うMoU(基本合意書)に新たに調印した。11月5日発表した。
IHIとISCE2は2022年度よりSAFの合成技術に関する共同研究を開始し、これまでに世界トップレベルの性能を持つSAF合成の新触媒を開発した。そして、その触媒を用いたプロセス検証のために小型スケールの製造試験装置を設置し、技術開発を進めてきた。
製造されたSAFをジェット燃料として利用するためには、ASTM Internationalが定める航空機用代替ジェット燃料に関する規格(ASTM D7566)の認証を取得する必要がある。
両社は今回のMoU締結により、同技術の早期の商用化に向けてSAF製造プラントのスケールアップ、製造したSAFのASTM認証の早期取得、アジア・太平洋州におけるパートナー探索・事業機会の検討を共同で行うとしている。