在シンガポール日本国大使館は2021年4月28日、シンガポール海峡で海賊被害が多発しているとして注意喚起を発出した。
インドネシア、シンガポール及びマレーシアの領海に接するシンガポール海峡では、ナイフや銃器で武装した集団が商船等に乗り込み、船員を脅迫や拘束したり、船の備品を窃盗したりするといった事案が近年多発しており、今後も同海峡において同種の事案が継続的に発生する可能性は高いという。
発表によると、シンガポール海峡での襲撃事案の発生件数は2016年2件、2017年4件、2018年3件だったが、2019年は12件、2020年は23件と増加している。
同大使館は、「シンガポール海峡及び同海峡周辺海域を航行する船舶の運航事業者及び当該船舶に乗船を予定している人は、襲撃事案による被害に遭遇する危険性を十分認識し、最新情報の入手に努めるほか、情勢によってはこれらの海域を航行する船舶への乗船を控えてほしい」と呼び掛けた。