三井化学は2020年9月14日、液状ポリオレフィン系接着剤「ユニストール(R)」が、シンガポールのSiemens Pte Ltd(シーメンス社)の3Dプリンター製医療用フェイスシールドフレームのコート剤に採用されたと発表した。
シーメンス社のコンピテンスセンターSiemens Advance Manufacturing Transformation Center(シーメンス・アドバンス・マニュファクチャリング・トランスフォーメーション・センター、AMTC)は、医療用フェイスシールドを設計・開発・製造し、6月からTan Tock Seng Hospital(タントクセン病院)での試験導入を開始している。
フレームはAMTCの3Dプリンターで製造されているが、フレームの表面にミクロな空壁ができるため、その細孔にウイルス・細菌が残留する課題があったといい、「ユニストール(R)」はフレーム部分のコート剤として使用されているという。フレームの表面をより滑らかにするだけでなく、より強く柔軟にし、滅菌処理も可能になったため、再利用性能を大きく向上したという。