デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(本社:名古屋市、DWTI)は2025年6月30日、同社が創製したRhoキナーゼ阻害薬リパスジル塩酸塩水和物につき、ライセンスアウト先の興和(本社:名古屋市)より、緑内障・高眼圧症治療剤の配合点眼剤「グラアルファⓇ配合点眼液」(開発コード:K-232、一般名:リパスジル塩酸塩水和物・ブリモニジン酒石酸塩)が6月25日付でシンガポールにおいて開放隅角緑内障・高眼圧症を適応症として承認取得した旨の連絡を受けた、と発表した。
発表によると、同剤はRhoキナーゼ阻害薬の「グラナテックⓇ点眼液0.4%」の有効成分リパスジル塩酸塩水和物と、アドレナリンα2受容体作動薬のブリモニジン酒石酸塩を含有する世界で初めての組み合わせとなる配合点眼剤で、既存の配合点眼剤と薬理学的な作用点が異なるため、様々な緑内障・高眼圧症治療剤との併用が可能となるという。
同剤は2022年12月より興和が日本国内販売を開始している。興和は、同剤の海外展開を検討しており、既にタイで承認取得している。同剤がシンガポールで販売開始されると、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所は興和から契約に基づく実施料を受領する。