進出・出資・撤退

ヨシムラ・フードHD、シンガポールの水産品加工メーカーを子会社化

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ヨシムラ・フード・ホールディングスは2019年4月19日、海外事業を統括する100%子会社YOSHIMURA FOOD HOLDINGS ASIA PTE.LTD.がシンガポールの水産品加工メーカーPACIFIC SORBY PTE.LTD.の発行済株式70%を取得し、子会社化すると発表した。5月13日付けで株式の譲渡を行う。

PACIFIC SORBY社は、冷凍水産品や鮮魚を仕入れ、自社加工または卸売でシンガポールのホテルや病院等へ販売する事業を手掛けており、主な取扱商品は、カニ、ロブスター、エビ、サーモン等の冷凍水産品とシンガポール近海で漁獲される鮮魚。①シンガポールの主要ホテル(主に4つ星、5つ星)との間で、前身の会社から含め約30年かけて構築した深い信頼関係に基づく強固で安定した取引を行っていること ②人手不足により効率化が求められるなかで高まる一次加工済み原料(カット済みのカニやロブスター等)需要に自社工場と蓄積された加工ノウハウで対応できること ③カナダを中心とした海外水産卸業者等と直接取引する独自の仕入ネットワークを構築していること――などの強みがあり、ヨシムラ・フードHDの他のシンガポール子会社とも冷凍水産原料を共同で仕入、販売する体制を構築しているという。

ヨシムラ・フードHDは今後、PACIFIC SORBY社への設備投資を実施して生産体制を強化し、さらなる売上拡大を目指すとともに、他のシンガポール子会社とのシナジーを発揮し、グループのアジア事業拡大に取り組む。なお、取得費用は約16億2,800万円で、資金は銀行からの借り入れで賄うとしている。

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