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JNTO推計、2020年6月の訪日シンガポール人数は3カ月連続で10人未満

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日本政府観光局(JNTO)は2020年7月15日、2020年6月の訪日外国人数(推計値)を発表した。

訪日シンガポール人数は3カ月連続の10人未満で、前年同月比100%減となった。2019年6月は4万7,264人だった。JNTOは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、3月23日以降実施されていた海外滞在者に対するシンガポールへの入国規制が継続されていることに加え、3月28日以降、日本における検疫強化、査証の無効化等の対象となったことなどが影響したと分析した。ただ、日本への直行便は7月も大幅な運休・減便となっているものの、6月8日からは中国の指定都市から一部公用・商用旅行での入国も可能となっていることを挙げ、日本を含む一部の国に対しても同様の措置の導入が検討されていることに期待感を示した。

周辺国では、マレーシア人は10人で、同比100%減となった。2019年6月は3万534人だった。COVID-19の拡大により、3月18日以降発令されている活動制限令による出国禁止が継続していることに加えて、3月28日以降、日本における検疫強化、査証の無効化等の対象となったことなどが影響したと分析した。一方、今後について、6月19日にマレーシア保健省が日本を含む6カ国について合意がまとまれば活動制限令が終了する8月31日を待たずに国境を開放する可能性があるとの見通しを示したことを挙げた。

インドネシア人は20人で、同比100.0%減となった。2019年6月は4万9,290人だった。JNTOは、COVID-19の拡大により、3月3日以降、インドネシアにおいて、日本への渡航警戒レベルの引き上げがあったこと、3月28日以降、日本における検疫強化、査証の無効化の対象となったことなどが影響したと分析した。また、6月上旬よりジャカルタ周辺での大規模社会制限が一部解除されたものの、日本への直行便は7月も大幅な運休・減便となっていると現状を説明した。

訪日外国人数全体は同比287万7,441人(99.9%)減の2,600人で、9カ月連続で前年同月実績を下回った。COVID-19の拡大により、日本において検疫強化、査証の無効化等の措置が引き続き取られていること、また、多くの国においても海外渡航制限等の措置が取られていることなどが、3カ月連続で22市場全てで訪日外客数がほぼゼロに近い数字となる要因となったと分析した。

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