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JNTO推計、2020年5月の訪日シンガポール人数は2カ月連続で10人未満

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日本政府観光局(JNTO)は2020年6月17日、2020年5月の訪日外国人数(推計値)を発表した。

訪日シンガポール人数は10人未満で、前年同月比100%減となった。2019年5月は37,650人だった。JNTOは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、2月7日以降、シンガポール政府による感染症警戒レベルの引き上げ、日本への不要不急の渡航自粛要請、海外滞在者に対するシンガポールへの入国規制、サーキットブレーカー(外出規制)の実施に加え、3月28日以降、日本における検疫強化、査証の無効化の対象となったことなどが影響したと分析した。ただ、シンガポールでは、サーキットブレーカーが6月2日以降段階的に解除されていることにも論及し、6月8日から中国からの一部公用・商用旅行での入国が可能になったことを挙げたうえで、シンガポール政府が今後二国間合意に基づき徐々に入国可能な国を拡大する方針であることに期待感を示した。

周辺国では、マレーシア人は10人未満で、同比100%減となった。2019年5月は42,629人だった。JNTOは、COVID-19の拡大により、3月18日に出国禁止を含む活動制限令等が発令されたことなどに加えて、3月28日以降、日本における検疫強化、査証の無効化の対象となったことなどが影響したと分析した。また、今後の見通しとして、マレーシア政府が5月30日の政府会見で引き続き海外渡航を禁止すると発表したことや、日本への直行便も6月末まで運休・減便となっていることを挙げた。

インドネシア人は10人未満で、同比100%減となった。2019年5月は30,107人だった。JNTOは、新型コロナウイルス感染症の拡大により、3月3日以降、インドネシアにおいて、日本への渡航警戒レベルの引き上げ等があったこと、3月28日以降、日本における検疫強化、査証の無効化の対象となったことなどが影響したと分析した。現状について、6月上旬よりジャカルタ周辺での大規模社会制限が一部解除されたものの、日本への直行便は運休・減便となっていると説明した。

訪日外国人数全体は同比277万1,391人(99.9%)減の1,700人で、8カ月連続で前年同月実績を下回った。JNTOが統計を取り始めた1964年以降、単月の訪日外客数の過去最少記録を前月に続き更新した。

COVID-19の拡大により、多くの国において海外渡航制限や外出禁止等の措置が取られていること、また、日本においても検疫強化、査証の無効化等の措置の対象国が拡大されたことなどが、22市場全てで訪日外客数がほぼゼロに近い数字となる要因となったと分析した。

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