医療・健康 進出・出資・撤退

双日、シンガポールの遠隔医療システム開発スタートアップに出資

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双日は、ICT/AIを活用した遠隔医療システムを提供するシンガポールのスタートアップ企業Tetsuyu Healthcare Holdings Pte.Ltd.(THH社)による第三者割当増資を引受け、出資を行った。2020年4月20日に出資契約を締結した。出資金額およびTHH社発行済み株式に占める保有比率は非公表。2020年5月26日発表した。

THH社が開発した同システムでは、医師・看護師、介護士と患者や家族との間でビデオ通話を介したオンライン診療を行い、患者の日常情報や医療記録をクラウド上で共有する。AIによる皮膚症状画像の自動解析や治療プランの自動作成を行うことができるといい、糖尿病性皮膚疾患や褥瘡(じょくそう、床ずれの意)の治療を対象に、シンガポールでは医療機関と介護事業者(デイケアセンターや老人ホーム)などへの提供が始まっているという。日本での早期導入に向けても、東京大学の研究室や医療機関と実証実験中という。

双日は、保有するグローバルネットワークを活用し、日本、中国、東南アジア市場への展開を図る。また、今回の出資で獲得する遠隔医療分野のプラットフォームを通じて、プライマリーケア領域への進出および5Gを活用した「医療×ICT/AI」へのビジネス機会の創出を目指すとしている。

◇Tetsuyu Healthcare Holdings Pte.Ltd.
【 設立 】2015年
【資本金】非公開
【所在地】60 Paya Lebar Road #05-44 Paya Lebar Square, Singapore 409051
【共同創業者】武藤 真祐、Ng Li Lian
【事業内容】医療分野システム開発

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