ダイダンは2020年5月14日、2020年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比136億6,400万円(8.8%)増の1,692億2,900万円、営業利益が同比14億200万円(18.3%)増の90億6,300万円、経常利益が同比12億2,500万円(15.2%)増の92億8,200万円、当期純利益が同比9億3,500万円(17.1%)増の63億9,900万円――で、増収増益決算となった。
説明資料によると、2020年3月期の受注工事高は同比115億8,700万円増の1,701億2,100万円で、首都圏、海外での大型案件獲得が寄与したとしている。
シンガポール支店とタイの現地法人DAI-DAN THAILANDを中心に活動する海外事業の受注工事高は同比5,000万円(0.49%)増の102億5,800万円。このうちシンガポール支店は同比4億1,000万円(4.6%)増の93億7,000万円で、「前期に引き続き大型工事を受注できた」ことが寄与した。同社広報担当者によると、シンガポール総合病院(SGH)の電気工事を受注した。
2021年3月期の業績予想については、「新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響が大きくなっている。 シンガポールは深刻な状態になっており、政府はその対応に追われている。現在ほぼすべての建設現場は閉所しており、ロックダウン解除の予定の6月2日以降も見通せない状況である」ことなどを挙げたうえで、現時点で影響額を合理的に算定することは不可能とし、次期の連結及び個別業績予想を未定とした。開示が可能となった時点で速やかに公表するとした。