日本政府観光局(JNTO)は2019年12月18日、2019年11月の訪日外国人数(推計値)を発表した。訪日シンガポール人数は前年同月比11,026人(20.3%)増の6万5,300人で、6カ月連続で前年実績を上回り、11月記録の過去最高を更新した。JNTOは、11月後半から学校休暇が始まり旅行需要が高まる中で、継続的に展開してきた訪日旅行プロモーションの効果や2019年春頃からの増便や機材の大型化による航空座席供給量の増加が寄与したと分析している。1〜11月の累計は前年同期比41,603人(11.9%)増の39万1,800人。
周辺国では、マレーシア人は前年同月比9,481人(17.1%)増の65,000人と3カ月連続で前年比同月比プラスとなり、11月記録の過去最高を更新した。JNTOは、11月後半から学校休暇が始まり旅行需要が高まる中で、クアラルンプール=成田線の新規就航等による航空座席供給量の増加やインセンティブ旅行を目的とした渡航の増加もあり、訪日者数は前年同月に比べ好調な伸びを記録したと分析している。
インドネシア人は前年同月比5,090人(15.9%)増の37,200人で、11月として過去最高を記録した。JNTOは、例年より1カ月早く旅行博シーズンが始まり、秋期の訪日旅行商品が多く販売されたことに加え、インセンティブ旅行の増加、日本への経由便となる航空会社との共同広告の効果もあり、訪日者数は前年同月に比べ2桁の伸びを記録したと分析している。
訪日外国人数全体は前年同月比9,451人(0.4%)減の244万1,300人で、2カ月連続で前年同月実績を下回った。JNTOは訪日外客数が多い韓国市場の減速(前年同月比65.1%減)が響いたとしている。韓国市場を除く19市場は前年同月実績を上回り(前年同月比(19市場計)19.9%増)、特に中国からの訪日外客数が前年同月比13万4,000人増加、東南アジア市場は前月に続き全市場で前年同月比が2桁の伸びを記録するなど、引き続き堅調に推移している。1〜11月の累計は、前年同期比79万5,620人(3.1%)増の2,935万5,700人となった。