日本郵船は2019年10月４日、韓国・現代尾浦造船でメタノールを燃料とする同社初のメタノール専用船“Takaroa Sun”が９月30日竣工したと発表した。建造費の一部にグリーンローンにより調達した資金を充てた。
“Takaroa Sun”は、日本郵船グループのシンガポールのNYK Bulkship（Asia）Pte.Ltd.が世界最大のメタノール生産会社Methanex Corporation（カナダ）の100%出資会社Waterfront Shipping Company Limited（WFS社）と締結した長期用船契約に基づき、日本郵船グループの船舶管理のもとWFS社に貸し出される。
２元燃料主機関で、メタノール燃料使用時は、硫黄酸化物（SOx）排出量を重油比で約99％削減できる。また、粒子状物質（PM）排出量低減に加え、処理装置搭載により窒素酸化物（NOx）排出量を削減し、国際海事機関（IMO）のNOx３次規制（船舶のNOx排出量を2000年比80％削減）にも対応する。
“Takaroa Sun” 提供・日本郵船
主要目は下記の通り。
【載貨重量トン数】49,000トン
【 全長 】183メートル
【 全幅 】32.2メートル
【造船所】現代尾浦造船（韓国）
【 船籍 】ノルウェー国際船籍（NIS）