水産物・水産加工品輸出拡大協議会は2019年9月7日、シンガポールのレストラン「HANA」で、水産物の認証制度に関するセミナーと商談会を実施した。全国漁業協同組合連合会(JF全漁連)が13日発表した。
講師を務めた東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木崇史特任研究員が、世界の認証制度と日本発の水産認証であるMEL(マリン・エコラベル・ジャパン)の必要性について、MEL認証を受けたブリ加工場の映像等を交えながら説明した。
また、海光物産(千葉県船橋市)の宗形健一郎氏が、MELの生産段階と流通加工段階それぞれの認証を取得した「瞬〆スズキ」について、「瞬〆とは、魚の鮮度落ちを促進する血液を抜き、さらにその後神経を抜くことによって、死後硬直を遅らせ鮮度を保持する技術」と説明した。研究熱心なシンガポールの出席者は納得の表情だったという。
試食・商談会では、スズキの他に、JF釧路市が加工・急速凍結したサンマフィレ、イワシフィレ等を提供し、鮮度と品質が高く評価されたという。