日本政府観光局(JNTO)は2019年9月18日、2019年8月の訪日外国人数(推計値)を発表した。訪日シンガポール人数は前年同月比3,368人(20.6%)増の1万9,700人で、3カ月連続で前年実績を上回り、8月記録の過去最高を更新した。
JNTOは、今年は祝日(ナショナルデーと聖地巡礼祭)の並びがよく4連休となったことに加え、前年に比べ増便や機材の大型化による航空座席供給量の増加等が寄与したと分析している。1〜8月の累計は前年同期比18,066人(7.6%)増の25万5,500人。
周辺国では、マレーシア人は前年同月比343人(1.7%)減の19,800人で、3カ月連続の前年比マイナスとなった。JNTOは、学校休暇とハリラヤ・ハジ(イスラム教の祝日)が重なり家族層の旅行需要が高まったものの、航空座席供給量の減少、訪日旅行費用が日本以外の海外渡航先に比べ高止まりしていることが影響したと分析している。
インドネシア人は1,270人(7.3%)減の1万6,200人だった。JNTOは、今年は祝日である独立記念日と巡礼の日がともに休日と重なり、祝日を絡めた連休の機会がなかったため、独立記念日による3連休があった昨年に比べ旅行需要が抑えられたことや、昨年5月に就航したジャカルタ=成田線の運休等により航空座席供給量が減少したことが大きく影響したと分析している。
訪日外国人数全体では前年同月比5万7,921人(2.2%)減の252万100人で、台風21号や北海道胆振東部地震の影響を受けた2018年9月以来、11カ月ぶりに前年同月を下回った。1〜8月の累計は2,214万4,900人となった。