シンガポールOCBC銀行は2019年9月10日、シンガポールで初めて、モバイルバンキングアプリを通じて顧客が自分の声で請求書の支払い、口座取引の確認など銀行取引をできるサービスを開始したと発表した。
自然言語処理と機械学習により13カ月かけて開発、トレーニングされた新しい音声起動型銀行サービス「OCBCバンキングアシスタント」では、顧客は人間のアシスタントと会話しているように話しかけ、希望する銀行業務を完了できる。
OCBCバンキングアシスタントは、米国の会話型AI企業Clincと提携して、OCBC銀行のフィンテック・アンド・イノベーションラボOpen Vaultが開発した。シンガポール国外からも利用できるという。
OCBC銀行のシンガポール及びマレーシアのデジタルビジネス責任者Aditya Gupta氏は、「音声ベースの会話型バンキングは将来の銀行を形作るだろう。スマートフォンと話をするだけで、よく使用される銀行サービスを実行できれば、顧客の負担ははるかに軽くなる。私たちは会話型AIと自然言語処理技術に強気であり、今後も音声起動型サービス拡充に投資していく」とコメントした。