メタウォーターのセラミック膜(CeraMac®システム)がシンガポールで初めて採用されたChoa Chu Kang浄水場(CCK浄水場)が現地で稼働を開始し、2019年8月29日にシンガポールのMasagos Zulkifli環境水資源省大臣はじめ約100人の来賓を迎えて式典が行われた。
発表によると、メタウォーターの提携企業であるオランダのPWNT社は、シンガポールのNational water agency Public Utility Board(公益事業庁、PUB)と、2011年から1年半にわたり、CCK浄水場でメタウォーターのセラミック膜を使用した実証実験を実施。その結果、セラミック膜の安定した膜ろ過性能と優れた水回収率が高く評価され、CCK浄水場での採用が決定し、今回の稼働に繋がったという。
PUBチーフ・エグゼクティブのNg Joo Hee氏は、「セラミック膜ろ過技術を導入し、再構築されたこのCCK浄水場により、PUBは家庭、商業、工業分野向けに供給される水道水の高度処理化を図ることができる。このような新技術を大規模浄水場に導入できるのは、長年にわたり研究、実験、そして厳密な検査を実施してきた結果だ。高度処理技術によって、急速に進む集水域の都市化による影響や気候変動がシンガポールの原水の水質に及ぼす影響にも対処できるようになる」とコメントした。