熊本県荒尾市は2019年9月1日(日)、荒尾市宮崎兄弟資料館とシンガポール孫中山南洋紀念館・晩晴園共同報告書発刊記念イベント「宮崎兄弟と孫文の遺産」を開催する。
荒尾市は2014年度から「孫文記念館交流事業」としてシンガポール孫中山南洋紀念館・晩晴園と情報交換及び学術交流を続けており、5年間の協定期間内の学術報告書の共同発刊を目指してきた。
発刊した報告書はB5判・60頁で、下記内容を盛り込んでいる。
Ⅰ.孫文・宮崎滔天・晩晴園
1)20世紀初期シンガポールにおける日本人コミュニティ
2)シンガポールにおける革命活動
3)海外における孫文の革命基地
4)シンガポールにおける宮崎滔天
結び
Ⅱ.孫文と宮崎滔天 ―― その出会いと友情
1)「宮崎兄弟」の源流
2)近代日本と宮崎八郎
3)土地均享論者・民蔵と革命的アジア主義者・彌蔵
4)「東亜の珍宝」孫文と滔天邂逅
5)革命運動におけるシンガポールと荒尾
Ⅲ.施設紹介:シンガポール孫中山南洋紀念館 晩晴園
Ⅳ.施設紹介:宮崎兄弟資料館(熊本県荒尾市)
シンポジウム「宮崎兄弟と孫文の友情の歴史をもとに地域の可能性を考える」では、共同報告書の執筆者、専門家が、宮崎兄弟と孫文、そしてシンガポールがどのようにつながるのか、またその歴史的価値や現代における価値を紹介する。
開催概要は下記の通り。
【日時】2019年9月1日(日) 午前10時〜
【会場】荒尾総合文化センター 小ホール
【内容】
〇個別報告
柯 木林氏(シンガポール孫中山南洋紀念館学術顧問、共同報告書執筆者)
猪飼 隆明氏(大阪大学名誉教授、共同報告書監修者)
姜 尚中氏(熊本県立劇場館長)
〇ディスカッション
柯 木林氏、陳 子宇氏(シンガポール国家文物局副局長)、姜 尚中氏、野田 真衣氏(共同報告書執筆者)
〇新協定書調印
【定員】約400人
【参加費】無料 ※事前申し込み不要
また、シンガポールの晩晴園でも9月7日(土)に共同報告書発刊関連イベントを開催する。