鳥取県庁は2019年8月3日、平井伸治知事がシンガポールで1日・2日行ったトップセールスの概要を発表した。
平井知事は1日、H.I.Sシンガポールが運行するアニメ映画「名探偵コナン 紺青の拳」のラッピングバスツアーに現地メディアを招き、「まんが王国とっとり」をアピール。続いて、現地メディアやクリエイター、送客実績のある旅行会社などを招いた交流会を開催し、県の魅力発信や送客に対する謝意を伝えるとともに、協力関係の維持発展、関係者間のネットワーク拡大を要請した。参加者からは「鳥取はシンガポール人が求める自然や食の魅力がいっぱい。もっと鳥取の魅力を伝えていきたい」などのコメントがあったという。
2日は、田村耕太郎シンガポール国立大学リー・クアンユー公共政策大学院兼任教授と面談。インバウンド誘客等について意見交換を行い、シンガポール航空等との連携への協力を要請した。
また、現地新聞「早報(ザオバオ)」によるインタビューでは、知事が英語と中国語で県の観光、食、まんが王国の魅力をPRした。
JTBアジアパシフィック本社訪問では、生田亨取締役社長からJTB系列会社を含めたネットワークを通じた魅力発信や送客について協力の申し出があり、今後の連携体制構築に向けて引き続き協議していくこととした。
鳥取県の水産物や地酒を取り扱う日本料理店「鮨来村」で開催した現地旅行会社との意見交換会では、「羽田乗り継ぎでの誘客促進も検討すべき」などの提案があったという。
H.I.Sシンガポール支店、鳥取フェアを開催している日本料理店「TEPPEI」を訪問した後、メディアコープのラジオ番組「987FM」に生放送出演。番組では「カニ対決」と題してシンガポールのチリクラブとTEPPEIのカニ料理を人気タレントと平井知事が試食し合い、カニ好きなシンガポール人に向けてカニの水揚げ量日本一の蟹取県をアピールした。
EXPOで開催された旅行博「NATAS Holidays 2019」では、H.I.S.シンガポールのブース内に設置した鳥取コーナーでトップセールスを実施し、鳥取県産品やグッズが当たるラッキードローイベントには、多くの来場者がブース周辺に集まり、特に梨やカニなどの食の魅力について関心を示したという。