静岡県は2019年7月31日、2018年度の県試験研究機関の研究の中で特に顕著な成果のあった「静岡県試験研究10大トピックス」を発表した。精密冷蔵コンテナと高機能性フィルム包装を組み合わせ鮮度を維持する「『農芸品』の輸出拡大に向けて低コストな鮮度保持技術を開発」が入った。
同技術は、県産農芸品の海外市場における競争力を高めるため開発したもので、イチゴの鮮度を4週間維持することに成功。この技術を活用し、県農芸品19品目をシンガポールへ船便で輸出し、航空便と比較したところ、品質・鮮度に遜色はなく、輸送コストは航空便と比較して25%〜50%に抑えられたという。
静岡県では、今後、同技術を活用し、農芸品の輸出に取り組む農業団体、企業等を支援することにしている。