エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)とPETRONAS LNG Sdn.Bhd.(PLSB社)は、日本とペトロナスとの間のLNG分野における協力の枠組みを拡大し、戦略的なLNG取決めを通じてLNGの安定供給を強化することを目的とする協力覚書(MoC)の締結に合意し、2025年6月17日にマレーシア・クアラルンプールで開催されたEnergy Asia 2025で署名し、6月20日に東京で開催されたLNG産消会議で発表した。
発表によると、今回のペトロナスとの協力は、ペトロナスによる日本へのLNG供給機会や、マレーシアにおけるペトロナスのLNGタンクの活用も含む、平常時におけるガス安定供給の向上や突発的なLNGの供給途絶事態への対応を念頭に置いている。
JOGMECは過去、法改正により、有事に民間企業による燃料の調達が困難な場合、経済産業大臣の要請に基づいて、JOGMECが自ら発電用燃料および都市ガス製造用原料ガスの調達を行う業務が追加されており、今回の協力覚書はその調達に関する具体的な検討を促進するものという。
日本では、LNGは発電電力量の3割を占める最大の発電用燃料となっている。