フジテック（本社・滋賀県彦根市）は2019年６月28日、東南アジアを統括するグループ会社フジテック・シンガポールが同日、「エクスペリエンスセンター シンガポール」を開設したと発表した。
同センターは“体験”を通じてエレベータ・エスカレータへの理解を深める施設で施設面積は3,000m2。主にショールーム機能と、フィールドエンジニアの教育を行うトレーニング機能からなり、ショールームエリアでは、バーチャルエレベータやAR（拡張現実）を活用した展示でエレベータとエスカレータの最新技術を体感できる。トレーニングエリアには、エレベータとエスカレータの実機を設置し、フィールドエンジニアの実践的な研修を行うほか、現地学生へのエレベータ技能講座など、地域社会との共生の場としても活用する。
エクスペリエンスセンターシンガポールのショールームエリア 提供・フジテック
同社は「施設の活用を通じて、シンガポールおよびその周辺国における営業活動と人材育成を強化する」としている。
28日に現地で開かれたオープニングセレモニーには、シンガポールのデスモンド・リー社会家庭振興大臣兼国家開発副大臣をはじめ約200人が出席した。
また、開設に先立ち26日から２日間の日程で、東南アジア９カ国技能競技大会「第２回グローバル・フィールド・エンジニアリング・スキルコンペティション」を実施した。シンガポール、ベトナム、インドなど９カ国から選抜された専門技術者がメンテナンスの技術を競い合った。