伊藤忠商事は、様々なコンテンツの没入体験型エキシビション事業を世界中で展開するNEON Group Limited(本拠地:シンガポール)との資本・業務提携に合意した。2025年1月10日発表した。
発表によると、世界における体験型エンターテインメント市場(映画、博物館、スポーツ観戦など)はコロナ禍を経て大きく成長しており、2023年時点の市場規模は推定で約74兆円となっている。このうち、新興市場の一つである没入体験型エキシビションの市場規模は約2兆円で、2028年までの年平均成長率見通しは20%と著しい速度での市場拡大が見込まれている。
NEON社は、ジュラシックワールドやハリー・ポッター、アバターといった大手映画製作会社(ユニバーサル・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース、ウォルト・ディズニーなど)の映画からラムセス2世やマチュピチュといった国宝級の文化遺産まで、様々なコンテンツのエキシビションのライセンスを保有し、それら人気コンテンツのエキシビションを強みとする最先端ロボット技術等を用いて制作・運営してきた。これまでに世界80都市以上で没入体験型エキシビションを開催し、累計来場者数は1,600万人に達しているという。
伊藤忠商事はこれまで、ワーナー ブラザース スタジオツアー東京の開発を機に(2020年契約締結、2023年オープン)、不動産を起点としたエキシビション事業に参入した。また、2024年春には伊藤忠商事100%子会社の伊藤忠都市開発がNEON社日本法人の事業に参画した。
伊藤忠商事は今回のNEON社への出資により、世界中でのNEON社のエキシビション施設の開発推進、日本のコンテンツの世界への発信、日本のハイクオリティなグッズの販売などグループの総合力を活かしながら、NEON社と共にエキシビション事業及び関連ビジネスを世界中で展開していく。
◇NEON Group Limited
【 代表者 】Ron Tan
【 本拠地 】シンガポール
【事業内容】没入型エキシビションの制作・運営、IPライセンスの管理