電源開発(Jパワー)は、インドネシアの水力発電事業会社PT Mulya Energi Lestari社(MEL社)による第三者割当増資を引き受け、インドネシアにおける水力発電事業に参画した。2022年に商業運転を開始したバタン発電所に続くインドネシア2件目の案件で、Jパワー初の水力発電出資案件となる。2024年11月13日発表した。株式取得価額は非公表。
Jパワーは出資に際して、SDGインパクトジャパン(SIJ社)と共同でアイル・インドネシア(持株会社)を日本に設立し、Jパワーは持株会社を通じてMEL社の株式を27.23%取得した。
MEL社は2016年に設立された水力発電の開発・建設・運営を行う事業会社で、スマトラ島において現時点で6案件(運開済1件、建設中1件、開発中4件、MEL社持分出力:52.5MW)を保有し、今後は他地域や案件規模の拡大も視野に入れて開発を進めていく予定という。
◇PT Mulya Energi Lestari
【 設立 】2016年8月
【 本社 】Jakarta, Indonesia
【 株主 】Silver Moon Investment PTE. LTD./PT Sudi Mulya Lestari/Orange Capital PTE. LTD./Alamport Renewables PTE.LTD./アイル・インドネシア
【事業内容】水力発電の開発・建設・運営
◇アイル・インドネシア
【 設立 】2024年10月
【 本社 】日本
【 株主 】Jパワー95.97%、SIJ Climate合同会社(SIJ社の100%子会社)4.03%
【事業内容】MEL社株式の保有、JCMクレジットの取扱い