住友ゴムグループの天然ゴム調達会社SUMITOMO RUBBER SINGAPORE PTE.LTD.は2024年3月から、伊藤忠商事が進める天然ゴム業界の持続可能性向上を目指す取り組み「PROJECT TREE」に参加した。天然ゴムのサプライチェーンの透明性および持続可能性向上への取り組みを加速する。4月23日発表した。
天然ゴムは、世界消費量の約70%がタイヤに使用されている。現代社会に欠かせない天然資源だが、世界生産量の約85%をタイやインドネシアなど東南アジアを中心とする小規模農家に依存している。従来の小規模農家自身による農園管理には限界があり、違法伐採、人権問題、未熟な農業技術などの懸念がある。
住友ゴムグループは、天然ゴムのサプライチェーンをマッピング可能なアプリケーションソフトを活用したリスク評価・低減活動を実施するなど取り組みを推進してきた。
「PROJECT TREE」への参加を通じて、小規模農家の持続可能性に対するリスクの把握・改善活動や収量増加のためのキャパシティビルディングなど、小規模農家の支援活動を推進する。また、ブロックチェーン技術を活用し、トレーサビリティに優れた「TREE+(プラス)ゴム」の調達を通じて、欧州の森林破壊防止規則に対応していく。
◇SUMITOMO RUBBER SINGAPORE PTE. LTD.
【 所在地 】シンガポール ハーバーフロントセンター
【 資本金 】18百万米ドル
【出資比率】住友ゴム工業100%
【 代表者 】山﨑 隆一郎
【会社設立】2020年1月
【営業開始】2020年4月
【事業内容】住友ゴムグループにおける天然ゴム調達関係全般
【従業員数】14名(2024年4月時点)