JERAは2024年4月16日、シンガポール貿易産業省傘下のエネルギー市場監督庁(Energy Market Authority、EMA)との間で、シンガポールと日本のLNGバリューチェーン強化に向けたLNG調達分野における協業検討に関する覚書を締結した。
シンガポールは、脱炭素社会への移行期間において、発電用LNGの安定的な供給を確保するため、天然ガスの調達および供給を一元化する施策を推進している。
今回の覚書は、グローバルなLNGバリューチェーンを持つJERAとEMAが、(1)LNG調達などの情報交換および知見の共有 (2)安定的なLNG供給に向けた両者のLNGバリューチェーンの強化 (3)LNG規制等に関する情報共有および技術協力など――について検討することを定めている。
JERAは、「EMAとのシンガポールのLNGバリューチェーン強化を通じて、日本やシンガポールをはじめとしたアジア各国へのLNGの安定的な供給やJERAのLNGバリューチェーンの拡大に寄与するものと考えている。大きく変わりつつあるLNG市場において、さらなる調達力の強化に努めることで、エネルギー安定供給の確保に貢献していく」としている。
◇Energy Market Authority of Singapore
【代表者】Ngiam Shih Chun(Chief Executive)