JFEスチールは2024年2月1日、グリーン鋼材「JGreeX®」のシンガポールの鋼材問屋Hock Seng Hoe社への販売が決定したと発表した。
「JGreeX®」は、JFEスチールのCO2排出削減技術により創出した削減量を「マスバランス方式」を適用して任意の鋼材に割り当てることで、鉄鋼製造プロセスにおけるCO2排出量を大幅に削減した鉄鋼製品で、東南アジア向けの販売は初となる。
Hock Seng Hoe社は東南アジアで造船・建築・海洋構造物分野向けに厚鋼板を販売するシンガポール大手の鋼材問屋で、2028年までに物流改善や廃棄物発生量の削減などにより、CO2排出量の50%削減を目標に掲げている。
そして、2050年カーボンニュートラルに向けた取り組みの一環として、年間2,000トンのグリーン鋼材の販売を計画しており、初めて販売するグリーン鋼材にJFEスチールの「JGreeX®」を採用した。
JFEスチールの担当者はシンガポール新聞の取材に対し「ASEAN地区では、これまでグリーン鋼材の採用事例は多くなかったものの、主に建築用途で積極的にグリーン鋼材を採用する動きが出てきている。海洋構造物用途でもグリーン鋼材への関心が高まってきており、問い合わせも多くなっている」と答えた。
◇HOCK SENG HOE METAL CO. PTE.LTD.
【 設立 】2009年3月12日
【 所在地 】24 Tuas Ave 4 Singapore 639374
【 社長 】SAM CHEE KEONG
【 資本金 】SGD 10,000,001
【事業内容】鋼材卸売業