進出・出資・撤退

三菱UFJ銀行・イスラエル企業、シンガポールの合弁会社の下にファンド新設

投稿日:

三菱UFJ銀行とイスラエルのフィンテック企業Liquidity Capital M.C. Ltd.は、両社の合弁会社Mars Growth Capital Pte.Ltdの下に、日本貿易保険(NEXI)の保険スキームを活用した海外のスタートアップ企業を融資対象とするファンド「Mars Growth Capital SPC Pte.Ltd.(仮称)」をシンガポールに新設することを決めた。2023年5月12日発表した。

Mars Growth Capital社は2021年の事業開始以来、Liquidity Capital社のテクノロジーを活用し、多くの海外スタートアップ企業に融資を行い、成長を支援してきた。

2021年設立したMars Growth Capital Fund 1, LP(1号ファンド)と2022年設立したMars Growth Capital Pre-Unicorn Fund, LP(2号ファンド)は、いずれも三菱UFJ銀行が単独のLP(有限責任組合員)投資家としてスタートアップ企業向けの融資資金を提供してきた。

新たに設立するファンドでは、NEXIの海外事業資金貸付保険と信託の仕組みを活用し、融資先の信用補完を行うことで日系の機関投資家を招聘し、1号ファンド・2号ファンドと同様にアジア・欧州のスタートアップ企業を対象に融資を行う。

「新設ファンドを通じ、日系の機関投資家に新たな投資機会を提供するとともに、官民連携で国内外のスタートアップ企業に対する投融資を活性化させ、イノベーション創出・新産業育成に貢献していく」としている。

◇Mars Growth Capital SPC Pte.Ltd.(仮称)
【 設立国 】シンガポール
【設立予定日】2023年7月末頃
【ファンド総額】最大1億米ドル
【  対象企業 】海外(アジア・欧州)のスタートアップ企業

-進出・出資・撤退

Copyright© シンガポール新聞社 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.