東洋製罐グループホールディングスは2023年4月27日、東南アジア等において病院間プラットフォーム構築による医療サービス向上に取り組むシンガポールのスタートアップNovoTec Group Pte.Ltd.(Director:J.Edward Sang,Ph.D.)への出資契約を締結した。出資額、出資後の持株比率は非開示。
NovoTec Group社は2023年4月設立。医師や看護師など医療従事者や医療機器設備の不足に悩む地域の病院を統合・提携してプラットフォームを構築し、共通の医療サービス・製品を提供することで、東南アジア等における医療レベルを向上させ、誰もが安心して質の高い医療サービスを受けられる社会の実現を目指している。今回のシードラウンドでの資金調達により、プラットフォーム構築を進めると同時に、AI等を活用した最先端のX線医療機器装置など共通サービス・製品の開発を行うという。
東洋製罐グループホールディングスは「東南アジア等において医療サービス・製品の開発およびその安定供給に取り組むNovoTec Group社への出資を通じて、ヘルスケア領域における事業機会の創出、およびヘルスケア製品市場への参入機会探索を進める」としている。
東洋製罐グループホールディングスの担当者はシンガポール新聞の取材に答え、「NovoTec Group社はアジアでのAIベースを組み込んだX線装置等の開発と病院ビジネスに実績がある。NovoTec Group社はこれまで発展させてきたビジネスを、プラットフォームに順次取り込んでいく予定だ。当社は、NovoTec Group社への出資により、最終ユーザーである病院と直接繋がる関係性を築き、中長期的にヘルスケア領域の事業探索機会を得ることができる」と補足した。
◇NovoTec Group Pte.Ltd.
【所在地】10 Marina Boulevard, #39, Marina Bay Financial Centre
【資本金】1万5,000シンガポールドル
【 株主 】Angel AiMed Holdings Ltd.、Adzuan Rahman、Motonori Imaseki