シンガポール海事港湾庁(MPA)は2019年6月9日、ダイバーグループがつくるコミュニティイニシアチブOur Singapore Reefs(OSR)と、シンガポールの海洋生物多様性の重要性を啓蒙するための3年間のパートナーシップ事業を同日早朝20人のボランティアダイバーらと実施した水中清掃活動とともに開始したと発表した。引き続き水中清掃活動や広報活動を展開する。
水中清掃活動は前日6月8日の「世界海洋デー」を記念してラザロー島周辺の海域で行い、海洋ゴミ約75kgを回収し、適切に処分した。海洋ゴミの種類、発生源及び場所について収集したデータは、世界中の固形廃棄物管理の改善に向けた政策策定・実施を支援するために、グローバルデータベースにまとめられるという。
MPAのQuah Ley Hoon Chief Executiveは、「海洋ゴミは海洋生態系と生命に有害な影響を与えるだけでなく、港湾での航行安全にも潜在的に危険だ。私たちの共同活動により、シンガポールの港湾をクリーンで安全な状態を保つ責任意識が広がることを願っている」と述べた。