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日本金属、ジョホール州のマレーシア現法が新たなステンレス鋼帯切断機を導入

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日本金属(東京都港区)は2023年4月6日、マレーシア現地法人NIPPON KINZOKU(MALAYSIA)SDN.BHD.(本社:ジョホール州、日金マレーシア)が6月に3機目となるステンレス鋼帯切断機を設置する、と発表した。

日金マレーシアはジョホールバルを拠点に、マレーシア、シンガポール、インドネシアを中心に冷間圧延ステンレス鋼帯を供給している。また、インドを最大の拡販ターゲット国として、医療関連、自動車関連、メタルマスク(半導体製造等)をメインに拡販活動に取り組んでいる。

新たな切断機の導入は、東南アジア諸国やインドへの拡販と品質向上、NIPPON KINZOKU(THAILAND)CO.,LTD.(本社:タイ・アユタヤ県、日金タイランド)とのBCP体制強化を目的とする。

切断3号機は、既存の切断1号機、切断2号機の生産可能板厚をカバーし、原料の大単重化にも対応する。また、高精度コラムクランプ方式C型フローティングシート対応式やベクトルモーター速度制御を採用していて、既存の切断機と比べ品質が向上するほか、2軸フリクション巻取式により生産性・歩留も向上するという。

◇切断3号機の概要
生産可能板厚:0.05mm~1.0mm
生産可能板巾:10mm~450mm
生産可能原料質量:Max.2,800kg/Coil

日金マレーシアは「電動化の進展の地域差により東南アジアへの集約が進むガソリン車向け内燃機関部品の拡販を目指す。また、工場自動化の流れを受け、中国・米国向けのエアシリンダーで需要が増えており、シェアアップを推進していく。このほか、医療関連やCASE関連、半導体関連などの新事業アイテムの獲得にも注力していく」としている。

日本金属の担当者は、シンガポール新聞の取材に対し、「(半導体関連などの新事業アイテムについて)足元では半導体製造装置向けのメタルマスク(基板実装の際に使用する治具)を拡販対象としている。シンガポールは日金マレーシアの重要な販売先のひとつであり、半導体関連の動向も注目している」と答えた。

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