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五洋建設、シンガポールの大型土木工事で約50億円の工事損失を追加計上

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五洋建設は2023年2月10日、2023年3月期第3四半期連結累計期間(2022年4月1日~12月31日)において、手持工事の採算見直しに伴う工事損失を計上するとともに、2022年11月10日に公表した2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日)の業績予想を修正したと発表した。

シンガポールの大型土木工事において、現地地盤条件の不一致に加え新型コロナウイルス感染症の影響等により前期に約60億円の工事損失を計上したが、その後の資材価格等の上昇や施工加速のための費用増加を精査し、さらに今期工事損失引当金繰入額を含む約50億円の工事損失を追加計上するなど、海外工事において約160億円の工事損失を計上した。

五洋建設は「前期に続き海外工事において多額の損失を計上したことを重く受け止め、入札段階でフロントローディングの取組み徹底によるあらゆるリスクの想定と対応、適正な工事原価の把握、ならびに工事段階では最適な現場組織の構築、全社的サポート体制の構築に努めるとともに、シンガポールに本社拠点を置く国際部門によるタイムリーな管理・指導を徹底していく」としている。

五洋建設の担当者はシンガポール新聞の取材に対し「シンガポール干拓工事で事前に想定された地盤条件と現況に不一致があった」と答えた。

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