旭化成は2022年10月18日、シンガポールの100%子会社Asahi Kasei Plastics Singapore Pte Ltdが生産するポリフェニレンエーテル（PPE）について９月19日に持続可能な製品の国際的な認証制度の一つ『ISCC PLUS認証』を取得した、と発表した。2023年１月以降、バイオマス認証原料を用いたPPEの生産を開始する予定という。
PPEは、エンジニアリングプラスチックで、ポリスチレン樹脂やポリアミド樹脂と混錬した変性PPE樹脂（旭化成商品名「ザイロン™」）の原料となる。変性PPE樹脂「ザイロン™」は、太陽光発電システム部品や電気自動車のバッテリー構成部材など、自動車部品や家電、工業製品に幅広く使用されていて、特に環境エネルギー分野で更なる需要が見込まれている。
こうした状況の中で、旭化成とAsahi Kasei Plastics Singapore社は、変性PPE樹脂「ザイロン™」のサプライチェーン全体でCO2削減を目指し、バイオマス認証原料を用いて生産したPPEの外部機関による認証取得に向けた活動を進め、Asahi Kasei Plastics Singapore社はPPE工場としてアジアで初めて『ISCC PLUS認証』を取得した。
Asahi Kasei Plastics Singapore社は今後、バイオマス認証原料を用いて生産したPPEを認証制度に基づいたマスバランス方式によって割り当てて販売する。
マスバランス方式