シンガポール政府は2019年５月21日、マレーシア政府と共同で、シンガポール／ジョホール・バル高速輸送システム（RTSリンク）プロジェクトの建設を2019年９月30日まで中断することで合意したと声明を出した。マレーシア政府の要請によるものとしており、９月30日以降プロジェクトが再開されない場合、マレーシア政府はRTSリンク二国間協定を履行するためにシンガポール政府が支出した費用についての合意額を負担する。
同日午前、シンガポールのKhaw Boon Wanインフラ調整相兼運輸相とマレーシアのLoke Siew Fook運輸相が合意文書を交換し、新しい理解に基づきRTSリンク二国間協定を変更した。
両大臣は、シンガポール／ジョホール・バル（コーズウェイ）の交通渋滞を緩和する緊急の必要性を認識しており、引き続き妥当な支出額での持続可能な解決策について議論し、セキュリティ強化とチェックポイント効率化を目的とする新しいテクノロジーの導入などの取り組みも検討するとしている。