サッカー・シンガポール代表チーム(Lions)は2021年12月25日、ナショナル・スタジアムでASEANサッカー連盟(AFF)スズキカップ2020準決勝インドネシアとの第2試合を戦い、延長戦に至る120分間の大熱戦の末、2-4で敗れた。この結果、インドネシアが決勝に進出し、Lionsは準決勝敗退となった。
試合は、前半立ち上がりはインドネシアペースで、パスを通してチャンスを作った。そして、前半11分にインドネシアが先制した。
Lionsは前半アディショナルタイムにインドネシア陣内でフリーキックを獲得した。この時、インドネシアゴール前で激しいポジション争いとなり、両チーム選手が審判から注意を受けたが、さらにヒートアップし、SAFUWAN BAHARUDIN選手にレッドカードが出て、Lionsは1人少ない10人で戦うことになった。
しかし、Lionsは試合再開後のフリーキックから、SONG UIYOUNG選手がゴールを決め、1-1に追いついた。
後半に入ると、インドネシアは10人のLions陣内に攻め込んだ。そして、インドネシア選手ともつれたIRFAN FANDI選手にレッドカードが出て、Lionsは2人少ない9人になった。
数的不利になったにもかかわらず、1-1の均衡を破ったのはLionsだった。SHAHDAN SULAIMAN選手がフリーキックから直接ゴールネットを揺らして2-1とした。
この後も、Lionsは9人であることを感じさせないプレーを続け、ファンの大歓声も受けて、一進一退の攻防を繰り広げた。しかし、試合終了が迫る後半42分、ゴール前の混戦から失点し、2-2の同点に追いつかれた。
この直後、Lionsはインドネシア陣に攻め込み、インドネシア選手がペナルティーエリア内でファウルで止めたため、PKを獲得した。しかし、ゴールならず、2-2同点のまま後半を終了し、前後半15分ずつの延長戦に突入した。
延長前半開始まもなくインドネシアがチャンスを作ってゴールを決め、2-3でリードを許した。そして延長前半アディショナルタイムにもゴールを決められ、2-4となった。
延長後半には、攻め込んできたインドネシア選手を前に出て止めたGKのHASSAN SUNNY選手にレッドカードが出て、Lionsは3人少ない8人になった。GKはストライカーのIKHSAN FANDI選手が務めた。
大歓声の中、Lionsは走り続けたが、試合終了のホイッスルが鳴り、2-4で敗れ、決勝進出はならなかった。
試合後の記者会見で吉田達磨監督は「政府、スポンサー、クラブチーム、ファン、関係者みんなに感謝している。私は選手たちに試合前、ファイナリストになるためにはミスは許されないと話した。今日の試合は、私が監督に就任して以降のベストパフォーマンスだった。最終的に8人になったが、選手たちは最後まで諦めなかった」と語った。