パナソニック・シンガポールは2021年9月23日、2022年9月末までにシンガポールでの冷凍機用コンプレッサーの製造を終了すると発表した。製造業務をマラッカ(マレーシア)と無錫(中国)の既存工場に集約し、鋳造業務もマラッカの既存工場に移管する。
世界的に厳しい事業見通しを踏まえ、長期的な戦略見直しを行った。影響を受ける従業員は合計700人。
シンガポールで創業したPanasonic Appliances Refrigeration Devices Singapore Pte.Ltd.は49年以上にわたり、冷蔵庫、冷水器、自動販売機などに使用されるインバーターコンプレッサーを製造してきた。今後も研究開発はシンガポールで行い、冷凍機用コンプレッサー事業のグローバル・ヘッドクォーターとしての役割を担う。
パナソニックは「シンガポールは地域の重要拠点であり続ける。シンガポールのパナソニックグループは、今後も高付加価値製品の製造、研究開発、アジア太平洋本部など、さまざまな事業領域で1,400人以上の従業員を擁する。シンガポールへの投資を継続する」とコメントした。