日本ペイントホールディングスは2021年8月10日、2021年12月期第2四半期決算を発表した。
報告資料によると、第2四半期連結累計期間(1月1日~6月30日)の業績は、アジア合弁事業の100%子会社化や、Wuthelamグループが保有するインドネシア事業の子会社化に加え、主力事業である中国の汎用塗料が好調に推移したことなどにより、連結売上収益は前年同期比44.1%増の4,976億6,200万円となった。
連結営業利益は、各地で原材料価格が上昇したにも拘わらず、増収効果により前年同期比40.3%増の486億5,500万円となった。連結税引前四半期利益は前年同期比41.8%増の481億9,500万円、親会社所有者に帰属する四半期利益は前年同期比99.7%増の337億3,100万円となった。
短信ベースでの2Qにおける過去最高の売上収益、営業利益を達成した。
セグメントの状況は、アジア地域では2021年1月からのインドネシア事業の損益をグループ連結業績に反映した。自動車用塗料の売上収益は、中国・タイにおいて自動車生産台数が前年同期を上回るなど、市況の回復が継続し、前年同期を上回った。アジアの主力事業である汎用塗料の売上収益は、インドネシア事業の貢献に加え、中国で新築住宅等建設及び既存住宅向け内装需要の回復が継続したこと、また中国、マレーシア、シンガポール、インドネシア等の主要市場での積極的な拡大策の結果、市場シェアも向上したこともあり、前年同期を上回った。
また、説明資料で、シンガポールでは「前年同期は都市封鎖による影響が深刻だった。今期は製品値上げを実施しており、(前年同期比で)増収となった」と補足した。