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シンガポールKeppel REIT、ソウル中心部オフィスビルの株式約99%取得

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Keppel REIT Managementは2019年4月23日、米PGIM Real Estate系の投資ファンドとソウルの中央ビジネス地区(CBD)に位置するオフィスビルTタワーの99.38%の株式取得契約を締結したと発表した。合意価格は2,256億ウォン(約221億2,300万円)。残りの0.62%の株式についてもKeppel Capitalが取得する。買収は2019年第2四半期に完了する予定で、資産運用は韓国法人Keppel Investment Managementが行う。

2010年に完成したTタワーは、正味賃貸可能面積(NLA)約2万1,000㎡の広さを持つ28階建てのオフィスビルで、ソウル駅まで徒歩5分。現在、Philips Korea、LG Electronics、SK Communicationsなど世界企業に100%賃貸されているという。

Keppel REIT ManagementのPaul Tham CEOは、「ソウルでのTタワーの買収は、Keppel REITの長期戦略的成長計画に沿っている。Keppel REITの主要資産はシンガポールCBD地区にあるが、豪州や韓国に資産を保有することで、地理的および収入の多様化が促されるだけでなく、長期的な安定性が高まり、成長の機会がさらに増えると考えている。Tタワーは、安定した賃貸需要と限られた供給の中で潜在的な資本価値の上昇と賃貸料の増加により利益を生むだろう」と述べた。

ソウルオフィス市場への参入により、Keppel REIT Managementの運用資産の比率は、シンガポール82.4%、豪州14.0%、韓国3.6%となり、総額は84億6,000万シンガポールドル(約6,980億円)になる。

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