進出・出資・撤退

五洋建設、シンガポールのエンジニアリング会社の株式約28.8%取得契約締結

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五洋建設は2021年3月15日、シンガポールの建設大手Koh Brothers Building and Civil Engineering Contractor (Pte.) Limited(KBCE社)の親会社で、シンガポール証券取引所カタリスト市場に上場するKoh Brothers Eco Engineering Ltd.(KBE社)が実施する第三者割当増資を引き受け、持分法適用関連会社化する契約を締結した。

KBE社が実施予定の第三者割当増資により発行される普通株式8億1,000万株の全株を引受ける。株式取得日は2021年5月28日を予定する。取得金額は3,807万SGD(約30.9億円)。株式取得後の持株比率は約28.8%(発行済ワラントが全て行使された場合25.06%)。KBE社に取締役1人を派遣する。

KBE社は1975年創業の土木・建築工事、水処理・廃水処理プロジェクトやパーム油の精製・バイオエネルギープロジェクトを手掛けるエンジニアリング会社。100%子会社のKBCE社は、土木建築工事と機械設備工事のシンガポール最高グレード資格を持つシンガポールトップクラスの大手建設会社で、マリーナベイの淡水化プロジェクトであるマリーナバラージやチャンギ水処理施設、MRTダウンタウン線ブギス駅など、陸上土木工事に強みがあるという。

KBE社の2020年12月期の連結売上高は147億7,400万円、当期純損失は9億5,500万円。

現在、五洋建設とKBCE社はJVで、2017年受注した大深度下水道トンネル(DTSS)2期工事のT‐08工区で2本の海底トンネル工事を施工中。

五洋建設は、「シンガポールでは今後も、土木分野においては南部の臨海部再開発や海面上昇対策プロジェクト等大型プロジェクトが見込まれる。今回の資本提携により、当社のシンガポールにおける土木分野の事業基盤が一層強化され、シナジー効果が発揮されるものと確信している」とコメントした。

連結業績への影響は軽微という。

◇Koh Brothers Eco Engineering Ltd.
【所在地】11 Lorong Pendek, Koh Brothers Building, Singapore 348639
【代表者】Chairman: Koh Keng Siang
【事業内容】エンジニアリング・建設事業、バイオ事業等
【資本金】9,656万4,000SGD (約78.3億円)
【設立年】1975年
【発行済株式数】1,998,897千株
【主要株主・持株比率】Koh Brothers Group Ltd. 77.3%

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