シンガポール陸上交通庁(LTA)は2021年1月21日、ジョホール・バル/シンガポール高速交通システム(RTS)リンクのウッドランズノース駅の建設現場で、オン・イエコン(Ong Ye Kung)運輸相ら政府関係者、五洋建設関係者ら出席のもと起工式を行った。RTSリンクのシンガポール側の建設が始まった。
RTSリンクは、シンガポールのウッドランズノース駅とジョホール・バルのBukit Chagar(ブキチャガル)駅間4kmを約5分で結ぶ鉄道シャトルサービスで、両駅行きともに1時間あたり最大10,000人の乗客を輸送する。
両駅にはシンガポールとマレーシアの税関・入国審査・検疫(CIQ)施設が併設されるため、旅行者は出発地で入国審査を一度で済ませることができる。
開通予定は2026年末。シンガポールとジョホール・バル間の接続性が大幅に改善され、コーズウェイの混雑緩和が期待される。
RTSリンクのウッドランズノース駅は、最大深度28メートルの地下に建設され、CIQビルとは地下通路で接続する。ウッドランズノース駅とCIQビルで、一般的なMRT駅の約10倍の大きさになるという。
建設工事では、敷地が花崗岩質のため、大容量の掘削機を使用する。稼働中のMRT駅や周辺施設、市民生活への影響を最小限に抑え、周辺インフラの構造的安全性を確保するため、LTAは工事を厳格に管理する。