森下仁丹(大阪市)は2020年12月21日、ビフィズス菌や乳酸菌などのプロバイオティクスを内包する継ぎ目のないカプセル「シームレスカプセル」を対象に、特定非営利活動法人日本アジアハラル協会のハラル認証を取得したと発表した。
日本アジアハラル協会は、マレーシア認証機関(JAKIM)、シンガポール政府系機関のシンガポール・イスラム評議会(MUIS)、タイのハラール認証機関(CICOT)などと相互認証を取得している。
同社のプロバイオティクスを内包するシームレスカプセル技術は、日本国内はじめタイ、ベトナム、フィリピン、シンガポール、ラオス、台湾、香港、中国など各国各地域で販売されている。
ハラル認証取得により、同社プロバイオティクス製品のイスラム市場への展開を目指すほか、対象施設である大阪テクノセンター(大阪府枚方市)および滋賀工場(滋賀県犬上郡)でハラル認証シームレスカプセルのOEM事業を推進する。
同社担当者はシンガポール新聞の取材に対して、「ハラル認証取得によりプロバイオティクスサプリメントのASEANハラル市場創出を目指す。ハラル認証が無いと各国代理店と商談のテーブルに付くことすらできなかったので、認証取得により提案できる体制が整った。現地代理店と協業して営業活動を強化していく戦略を考えており、先ずはOEM・受託製品を先行して発売することに注力する」と答えた。