進出・出資・撤退

メディアドゥ、マンガ国際認知向上目的にシンガポールDEA社に出資・業務提携

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デジタル著作物流通事業のメディアドゥ(東京都千代田区)は2020年11月30日、シンガポールのDigital Entertainment Asset Pte.Ltd.(DEA社)が発行した新株予約権を引き受け出資した。新株予約権をすべて行使した場合のメディアドゥの保有比率は数パーセントという。

発表によると、DEA社はシンガポールでブロックチェーンエンターテイメントプラットフォーム「PlayMining」を開発・運営しており、同プラットフォームは90カ国以上の国・地域の約16万ユーザー(2020年11月末現在)で利用されている。ローンチ後は対前月比倍増ペースでユーザーが増加していて、今後1年で1,000万ユーザーまで拡大していく計画という。PlayMiningユーザーに対して独自暗号資産「DEAPcoin」(DEP)を発行し、ユーザー間でデジタルエンターテイメントアセットを流通させながら、その対価・媒介としてDEPを循環させることで独自経済圏(「Play Mining経済圏」)創出を目指しているという。

メディアドゥは「出版及びコンテンツ業界のDXを支える存在」への転換に向けて、成長投資、M&A及び資本・業務提携を推進している。

DEA社への出資により、PlayMining経済圏の重要コンテンツとしてマンガを追加することで、海外を中心に順調に増加するPlayMiningユーザーに対する日本のマンガの認知向上が図れるだけでなく、DEAとPlay Mining経済圏の成長を通じた電子書籍流通の拡大にも寄与するとしている。

また、日本のデジタルコンテンツをDEAのプラットフォームや概念を活用して海外展開することも視野に業務提携を進めることで、メディアドゥが提供するサービスやマーケティングソリューションのグローバル拡大が促進され、両社のシナジー効果が期待できると判断したという。

具体的には、メディアドゥグループのMyAnimeListが運営する世界最大級の日本アニメ・マンガを核とするコミュニティメディア「MyAnimeList」でPlayMining経済圏で流通するDEAPcoinをインセンティブ付与するという取り組みから業務提携を開始する。開始時期は現在検討中。

11月30日払い込みを行った。現時点では連結業績に与える影響はないという。

Digital Entertainment Asset Pte. Ltd(DEA社)の概要と払込期日は下記の通り。

【所在地】7 Straits View, Marina One East Tower, #05-01, Singapore, 081936
【代表者】吉田直人、椎名茂(Director)
【事業内容】エンタメプラットフォーム「PlayMining」運営
【資本金】100,000SGD
【設立年月日】2018年8月
【株主及び持株比率】経営陣100%

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