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ダイキン工業、シンガポールのスマートシティPに地域冷房システムを供給

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ダイキン工業は、シンガポール政府が西部テンガー地区で進めるスマートシティプロジェクト「Tengah Town(テンガータウン)」に地域冷房システムを供給することで合意した。シンガポール電力(SP Group)と地域冷房事業の実現に向け、合弁会社設立に向けた検討を開始する。2020年11月10日発表した。

同プロジェクトでは、シンガポール電力と協業し、スマートシティの全住居に先進の地域冷房システムを供給する。地域冷房システムは、大型空調機である新開発の高効率モジュールチラーで冷却した水を各住居内に設置したファンコイルユニット(送風機能を持つ室内機)に供給し、冷房する仕組みという。

ダイキン工業は大型空調機とファンコイルユニットのメンテナンス契約も結ぶ。

各家庭では、個別にエアコンを設置するシステムに比べて30%のライフサイクルコストの削減を実現する。その他公共施設でも同社の省エネ性の高い機器の導入を目指すことで大幅な電力消費削減を見込む。

居住者や商業施設のオーナーは、使った時間に応じて利用料を支払う「サブスクリプションモデル」で冷房を利用する。

Tengah Townはシンガポール住宅供給公社(HDB)が開発する。総面積は700ヘクタールで、42,000戸の住宅に、レストラン、スポーツセンターなどの商業施設、学校、病院などが併設され、周囲に公園や農場が広がる。2023年にも入居開始予定という。

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