シンガポール貿易産業省(MTI)は2020年5月26日、2020年のシンガポールのGDP成長予測を「マイナス4~マイナス1%」から「マイナス7〜マイナス4%」に引き下げた。
MTIによると、第1四半期のシンガポール経済は前年比0.7%縮小した。前四半期は1.0%成長していた。四半期ごとの季節調整済み年換算率より4.7%縮小し、前四半期の0.6%の拡大から一転した。
部門別では、製造業は前四半期比拡大した。バイオメディカル製造、精密工学、輸送工学などが牽引した。特に医薬品は生産の急増を記録した。
建設業は民間部門の建設工事の減少により、縮小した。
小売業は、自動車販売台数の減少に加え、時計・宝飾品・アパレル・履物等の裁量品の販売も減少し、縮小した。
貿易業は縮小した。
運輸・保管業はCOVID-19の拡大を抑制するための世界的な旅行制限のために、チャンギ空港で処理される航空旅客の急激な減少を背景に、航空輸送セグメントが縮小した。陸上輸送と海上輸送も縮小した。全体では四半期ごとの季節調整済み年換算率より29.9%減少し、前四半期のプラス2.0%の成長から一転した。。
宿泊・食品サービス業は、四半期ごとの季節調整済み年換算率より69.9%減少するという記録的な結果となった。海外旅行者数の到着が急落したことなどの影響を大きく受けた。
情報通信業は、減速した。
金融・保険業は堅調だった。