商船三井、PT Hasnur Group Indonesia(本社:インドネシア 南ジャカルタ)、阪和興業、日本ハム、Four Pride Management Pte.Ltd.(本社:シンガポール、CEO:十河 伸介)および、SPIL Ventures(本社:インドネシア 中央ジャカルタ)の6社はコンソーシアムを組成し、インドネシア・南カリマンタン州タピン県で、油糧植物として知られるポンガミアの試験栽培プロジェクトを開始する。約10ヘクタールの炭鉱跡地を活用し、2026年から2031年までの5年間にわたり、ポンガミアの栽培、生育データの取得、バイオ燃料原料としての活用可能性、およびカーボンクレジット創出可能性を含む技術検証を行う。2026年4月14日発表した。

ポンガミア(左)と試験栽培プロジェクトを実施する炭鉱跡地(右)
発表によると、ポンガミアはインド原産のマメ科植物で、アジア(中国南部、沖縄、台湾)から熱帯・亜熱帯(インド、東南アジア、豪州、西太平洋諸島など)の温暖で湿潤な気候帯に自生し、沖縄県が分布北限。種子に 30~45%程度の油が含まれており、非可食油であることから、食料生産に影響なくバイオ燃料油の製造が可能となるメリットがあるという。栽培にあたっては、インドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN: Badan Riset dan Inovasi Nasional)および日本国内の大学から植物栽培・種子増産の専門知識と技術指導を受ける予定という。
今回のプロジェクトにおける主な検証項目は、▽ポンガミアの栽培適性および生育データの取得 ▽バイオ燃料原料としての活用可能性の検証 ▽バイオ燃料原料としてのサプライチェーンの検証▽炭鉱跡地の再生利用に関する検証 ▽カーボンクレジット創出可能性の検証 ▽将来的な商業化に向けた課題整理――で、検証を通じ取得した知見を踏まえ、将来的な事業化の可能性をコンソーシアム一体となり検討するとしている。

PT Hasnur Group Indonesiaは、1966年に南カリマンタンの実業家によって設立された。物流、農業・林業、エネルギー、テクノロジー・サービス、教育、消費者サービス、投資の7つの戦略的事業単位(SBU)を持つ総合企業で、Hasnur財団を通じて様々な社会・教育活動を支援している。
Four Pride Groupは、ポンガミアを原料とした次世代バイオ燃料の開発を行っている。東南アジアにおいてプランテーション開発を推進するとともに、インドネシアにおいて現地パートナーと連携し育苗拠点「PoMa Hub(Pongamia-Malapari Development Hub)」を展開し、優良種苗の供給および栽培技術の開発を進めている。
SPIL Venturesは、海運・物流会社PT Salam Pacific Indonesia Lines(PT SPIL)のコーポレートベンチャーキャピタルで、さまざまな業界におけるデジタル主導のイノベーションの促進に注力している。